「第二の古里」鳴門を美しく 仲間募り海岸清掃 2010/5/12 14:56
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第二の古里・鳴門の海を美しくしたい-。県内に住む外国語指導助手(ALT)や留学生らが、鳴門市瀬戸町大島田の田尻浜を清掃している。ごみに埋もれた海岸を見て心を痛めた鳴門高校ALTのフランス人、サラ・オーフレットさん(25)が仲間に呼び掛けた。回を重ねるごとに参加者が増え、地元の住民もごみを運搬するなど活動の輪が広がっている。オーフレットさんは2007年から鳴門に滞在し、風光明媚(めいび)な風景に魅せられた。市内をくまなく散策するうち、08年秋ごろに漂流物や投棄ごみで埋もれた田尻浜を見つけ、言葉を失ったという。
初めは持てるだけの量を持ち帰るなど、1人で地道にごみを拾い集めていた。しかし8月に帰国することが決まり、「心残りで帰ることができない」と一念発起。4月中旬から大規模な清掃を始めている。
参加人数は最初15人ほどだったが次第に増え、県内在住外国人とその家族や友人のほか、鳴門高校の生徒も参加するように。これまで3回の清掃で、家庭用ごみ袋約300袋分のごみを集めた。ごみは島田島の住民らが軽トラックで運搬。市も処理を買って出るなど、街ぐるみの活動に拡大している。
「鳴門は第二の古里とも言える大切な場所。何としてでも美しくして帰りたい」とオーフレットさん。田尻浜がきれいになれば、近くの小池海岸も清掃するという。
オーフレットさんは、ごみを市クリーンセンターまでトラックで運ぶボランティアを募っている。次回の清掃は15日。問い合わせは、鳴門高校<電088(685)3217>。
【写真説明】田尻浜の清掃に取り組むオーフレットさん(右)ら=鳴門市瀬戸町


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